PC作業が多いせいか、気がつくと長い間座りっぱなしということがよくあります。
でも、長時間座りっぱなしでいると身体にそうとう負担をかけてしまうようです。
実際、長時間座りっぱなしでいることは、筋肉に負担をかけ腰痛の原因になったり、下肢の筋肉に問題をきたしたりするというだけでなく、他の身体への問題も引き起こすとされています。
今まで報告されているだけでも、心臓への負担を増やしたり、膵臓を刺激しインスリンを過剰に作り出したり、大腸がんのリスクや脳梗塞のリスクを増やしたりすることが分かっています。
そのせいか、『座りっぱなしの生活をしている女性は、早死にのリスクが高まる』という報告まであります。
米国コーネル大学のRebecca Seguin研究チームが、閉経後の50~79歳のアメリカ人女性92,234人を対象に、12年という長い年月をかけて行った調査です。
座っている時間によって以下の4つのグループに分けます。
① 4時間以下、②4~8時間、③8~11時間、④11時間以上
デスクワークやテレビを見ているなどして、1日11時間以上、座ってばかりの生活を送っていたグループは、最も体を動かしていたグループと比べて、早死にをするリスクが高かったのです。
なかでも循環器系疾患、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈性心疾患、がんで死亡するリスクが、それぞれ13%、27%、21%高くなっていることがわかりました。
残念なことに、女性は35歳頃から筋肉の量が減り始め、閉経を迎えるとそれにさらに拍車がかかるとされています。そのため、体力がどんどん落ちていきます。
主任研究者のRebecca Seguin博士は次のように言っています。
「世の中が便利になり、物事を効率よく運ぶための技術が発達してきました。代わりに、活動量は減り、何かをするための能力も失われてきています。女性たちはもっと活動的でいるための方法を見つける必要があります。中年になる前に始めましょう。小さな変化が大きな違いを生みます。1度失われた筋肉はなかなか取り戻せないのです。」
気をつけたいと思います。
http://apps.washingtonpost.com/g/page/national/the-health-hazards-of-sitting/750/
http://irorio.jp/kondotatsuya/20140119/103483/
http://mediarelations.cornell.edu/…/dont-just-sit-there-pr…/
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24439345