普段の生活で、何に意識を向けていますか?

気がつくと無意識で過ごしていたということもあるのではないでしょうか。

もし、無意識で過ごす時間が長いとしたら、それは脳の活性化という意味では非常にもったいないかもしれません。
意識が持つ力について脳の観点からみていきましょう。

大人になっても脳は成長している

以前は脳の細胞は増えるのは子どものときだけと考えられていましたが、今は成人になってからでも脳の神経細胞が増え、脳が変化することが分かっています。
よく使う脳の経路は強化され、使わない経路は廃れていきます。

これは、脳の可塑性(かそせい)と呼ばれています。

この脳の可塑性に大きな役割を果たしているのが「注意」です。
つまり、意識を向けている先が重要なのです。

同じことをしたとしても何に対して意識を向けているのかで脳の状態が変わってしまいます。

意識の力で脳は変わるーサルの実験よりー

マイケル・マーゼニックによって行われたサルの実験です。

6週間、毎日100分ずつヘッドホンで音を聞かせ、同時に装置を使って指をタップします。

1つのグループは、指に感じるリズムが変化を教えた場合にはジュースを一口与え、
指の感覚に意識をむけさせます。

もう一方のグループは、音が変わったことを教えた場合にはジュースを一口与え、
音に意識を向けさせます。

そして、6週間後にこの両者のグループの脳の機能を調べました。

つまりは、サルに与える物理的刺激は一緒で、意識を向けさせる先が違う場合にどうなるのかということを調べたのです。

結果はどうだったと思いますか?
指の感覚に対する刺激に注意を向けたグループでは、
タップを受けた指からの感覚入力を扱う脳の領域が拡大していました。

では、音に注意を向けていたグループではどうだったのでしょう?
指に同じ刺激を受けていたにもかかわらず、脳にそのような変化はおきませんでした。

では、音を処理する聴覚野はどうだったと思いますか?

ご想像の通り、音に注意を向けていたグループでは、
その時に聞こえた周波数を処理する聴覚野の領域が増えました。

いっぽう、指の感覚に注意を向けていたグループでは、
聴覚野にそのような変化はみられませんでした。

つまりは、同じ経験をつんだとしても、そこにどれだけ注意(意識)を向けているのかで、
その効果は変わってしまうということです。

まとめ

意識の持つ力について脳の観点からまとめてみました。
なりたい自分になるには、日々の小さな積み重ねが大切です。
自分の理想の将来像を心に描き、意識的に過ごすことが大切なのかもしれません。

参考
http://www.utdallas.edu/~kilgard/10b%20Recanzone%20A1%20plasticity%201993.pdf